そこで今回の記事ではEC事業の概要や市場規模、メリットやデメリットについて詳しく解説します。EC事業をスタートしようと考えている人は、ぜひチェックしてください。
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EC事業とはインターネット上で商品を売買する事業
EC事業はさまざまな業界に浸透しており、商品の販売だけではなく、生命保険の契約や飲食物のデリバリーを行う企業もあります。さらに広い意味では、ECサイトの構築に用いるソフトウェアを開発することや一般の消費者同士が物品を交換できるオークションサイトの運営などもEC事業に含まれるでしょう。
EC事業の市場規模は拡大している
「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、国内の消費者向け電子商取引の市場規模は約19.3兆円でした。ここ数年の推移は下表のとおりです。
調査年度 | 市場規模(単位:億円) |
2020年 | 192,779 |
2019年 | 193,609 |
2018年 | 179,845 |
2017年 | 165,054 |
2016年 | 151,358 |
2015年 | 137,746 |
2014年 | 127,970 |
2013年 | 111,660 |
2019〜2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、ほぼ横ばいとなっています。外出の自粛により物販系のEC事業が拡大した一方で、旅行などサービス系のEC事業は縮小したため全体の数値はほとんど変化しませんでした。
ただしオンラインショップは消費者の生活基盤になりつつあり、長期的な推移を見ると、2013年以降EC事業の市場規模は拡大傾向であることがわかります。直近はEC事業に参入する企業も増えているため、今後も市場規模は拡大していくと予想されます。
[注1]経済産業省.「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」
https://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210730010/20210730010.html
(参照 2022-07-07)
国内の代表的なEC事業を6つ紹介
1.Amazon
商品の販売だけではなく、動画のサブスクリプションサービスやオンラインストレージサービスなども提供しているのが大きな特長です。Amazon上に出店する仕組みもあり、一般の消費者だけではなく自社商品を販売したい企業にも利用されています。
2.楽天市場
その他、楽天トラベルや楽天銀行といったオンラインサービスも展開しています。貯めたポイントをさまざまな形で使えるのが利用者にとっての魅力といえるでしょう。
3.ZOZOTOWN
オリジナル商品の開発やSNSを活用した宣伝にも力を入れているのが特長です。スマートフォンアプリで着こなしのアイデアを配信し、その商品をZOZOTOWNで販売するなど常に新しい戦略で販路を拡大しているECサイトです。
4.イオンネットスーパー
約3万点の商品の中からプロのスタッフが新鮮なものを選んでくれる、といった店舗に行かなくても希望の商品を買えることが大きな魅力です。非対面での受け渡し、イオンの店舗での受け取りなども可能なので自分に合った方法で商品を購入できるのも人気の理由といえるでしょう。
5.メルカリ
不用品を売りたいユーザーは商品をスマートフォンで撮影し、状態や価格などを入力するだけで出品できます。購入者との連絡もすべてアプリ上で完結するため、代金の受け取りなどの手間もかかりません。24時間365日、盗品や偽ブランドをチェックするなど、監視体制も整っています。
6.minne
会員登録するだけで出品でき月額料金は不要なため、個人作家や小さなメーカーに人気です。許可のない代理販売やルールを無視した仕入れ販売を禁止するなど、作家を守る仕組みも整っています。
EC事業を始める4つのメリット
- ● 実店舗を構える必要がない
- ● 幅広いエリアのユーザーを獲得できる
- ● 24時間365日稼働できる
ここでは、それぞれのメリットについて具体的に見ていきましょう。
実店舗を構える必要がない
需要があるか確認してから実店舗を展開できる
実店舗を出したからといって、必ず集客できるとは限りません。売上が伸びなくても家賃や人件費を払い続ける必要があるため、大きな赤字を背負ってしまうリスクもあります。EC事業からスタートして販売状況を確認してから実店舗を展開すれば、リスクを回避しつつ販路を拡大できるでしょう。
幅広いエリアのユーザーを獲得できる
24時間365日稼働できる
反面、EC事業であれば24時間365日稼働させることも可能です。仕事が忙しくて買い物に行けない人や外出するのが面倒な人にも利用してもらえるため、売上アップにもつながります。
EC事業を始める3つのデメリット
ユーザーとの関係構築が難しい<
EC事業を展開するなら、ユーザーと密にやりとりができる仕組みを準備しておくことが大切です。Webサイト上に問い合わせフォームを設置する、カスタマーサポートセンターを開設するなど、ユーザーとコミュニケーションを取れるようにしましょう。
ライバルが多い
競合のサービスやWebサイトを分析する必要もあります。商品やサービスのラインナップや料金、どんなキャンペーンを行っているのかなど、しっかりと分析した上で差別化を図りましょう。
知名度を高める工夫が必要
EC事業を展開して売上をアップさせよう!
しかしユーザーとの関係構築が難しい、ライバル企業が多いといったデメリットもあるため、しっかりと分析と対策をしていく必要があります。様々なインターネット上の集客方法を組み合わせて認知度を高め、売上アップを目指していきましょう。
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