初期費用がゼロで始められるというのは大きな魅力ですが、どのような流れで出店を進めればいいのかはイメージが掴みにくいと思います。
そこで今回は、Yahoo!ショッピングで出店するまでの流れを解説していきます。申請に必要な書類や審査基準、登録時に注意すべき点なども合わせてご紹介していきますので、出店を検討されている方は参考にしてみてください。
Contents
出店申請と開店審査
- 1.出店申請に必要な情報を入力
- 2.出店審査を受ける
- 3.出店審査通過し開店準備を進める
- 4.開店審査を受ける
- 5.開店審査通過後、出店へ
審査難易度は比較的易しいといわれていますが、仮に審査に落ちてしまうと再審査まで一定期間を開ける必要があります。審査基準は公開されていませんが、利用規約を確実に守り、申請情報を不備なく入力・提出して審査に臨みましょう。
申請前で必要な情報と書類
データの入力が必要な情報は以下のようなものがあります
- ・Yahoo!JAPAN ID
- ・クレジットカード情報
- ・会社情報(法人:登記簿謄本の記載内容と法人番号、個人:確定申告書に記載した屋号またはストア運営される屋号)
- ・代表者情報
- ・銀行口座情報
- ・出店予定商材情報
次に提出が必要な書類が以下になります
- ・登記簿謄本:発行から3ヶ月以内(法人のみ)
- ・公共料金の領収書や納税証明書など:発行から3ヶ月以内
- ・代表者様の運転免許証やマイナンバーカードなど:発行から1年以内
また、以下の商材を取り扱う場合には別途、免許や情報の提出が必要になります。
- ・古物(中古品)
- ・アルコール酒類全般
- ・医薬品
- ・コンタクトレンズ
- ・レンタル商材
- ・役務、サービス商材
- ・ブランド品
必要となるデータと書類を揃え、不備がないように申請しましょう。
登録時に注意すべき点
- ・出店条件を満たしているか
- ・ストア名は90日間変更できない
- ・登録に必要な情報や申請するための書類は揃っているか
まずは登録にあたって出店条件を満たしているかを確認しておきましょう。Yahoo!ショッピングでは法人格をもたない個人の出店も可能ですが、個人が出店するためには、あらかじめ開業届を提出し個人事業主になっておく必要があります。
加えて、出店時には会社情報として代表者の氏名やショップ所在地、電話番号なども必要となるため準備を整えてから申請するのが無難でしょう。
次にストア名の設定も注意しておいたほうがいい項目です。
詳しくは次の見出しでみていきます。
ストア名やストアURLについて
ストア名とは、Yahoo!ショッピングに内における店舗名です。全角/半角24文字以内で希望のストア名を付けることができます。すでに他の出店者の方が利用しているストア名や、使用できない文字が含まれているストア名は登録できないので注意が必要です。
加えて、ほかのショップに比べ優良・有利であるとユーザーに誤認を与えるおそれのあるものの使用も禁止されています(例えば「元祖」「日本一」「こだわり」「人気」「話題」「激安」など)。そのほかに覚えておきたい注意点として、ストア名・ストア名のフリガナは開店日から90日間変更ができないという点です(開店前はいつでも変更可能)。ストア名はSEOにも関わってくるものですので、コンセプトや販売する商品を元に適切なストア名を付けることが理想となります。
ストアURLとはストアアカウントを一部にいれたショップ特有のURLとなります。またストアアカウントとは、Yahoo!ショッピングストアを識別するための固有のIDで出店申込時に、任意の文字列で設定するものです。一度登録されたことのあるストアアカウントは利用できないので注意が必要です。
出店情報の入力
Yahoo!JAPAN IDをお持ちでない方は、YahooのサイトからIDを作成。クレジットカードを未所持の場合は、新たにクレジットカードを発行するか、デビットカードで代替しましょう。デビットカードの中には対応していないカードもあるので要確認が必要です。
不備などで審査を通過できなかった場合には、次の審査まで一定期間を開ける必要がります。そのため、入力間違いがないかなど確実にチェックしておきましょう。
提出書類は有効期限内であるか、特定商材を扱う場合は免許や許可証の用意はできているか、なども合わせて確認しておくとスムーズな申請が可能となります。
申請入力完了から結果出るまで
出店審査が完了すると、Yahoo!ショッピングから「出店審査完了連絡」というメールが送付されます。審査を通過している場合はメール内に「ストアクリエイターPro」の案内が記載されています。「ストアクリエイターPro」とは、ストア出店者がショップの構築やショップ情報を登録・更新する管理画面です。案内に従い管理画面へとログインし開店準備を進めていきましょう。
出店審査通過後は開店準備へ
- ・ストア名
- ・運営会社情報
- ・トップページやストアデザインの設定
- ・商品情報
- ・カテゴリー
- ・ストア情報
- ・送料や配送方法の設定
- ・プライバシーポリシー
基本情報を全て入力し、出店準備が整ったら、2回目の審査である開店審査に申請します。開店審査は約2~5営業日で審査完了となりますが、こちらも出店審査と同様に時間がかかる場合があります。審査に通過した場合、「ご利用開始日のお知らせ」というメールがYahoo!ショップから送られてきます。
これにより無事、Yahoo!ショッピングでの出店が完了いたします。
順調に運営していたのに「いきなり売り上げがなくなる」といったケースもあります。対策せずに運営することは大きなリスクになりますので、ヤフーショッピングに出店する前から強制休店となる原因や対策方法などの理解を深めましょう。
Yahoo!ショッピング強制休店とは?
当然のことながら、休店なのでユーザーは商品を購入できません。ヤフーからの売り上げが突然なくなりますので出店者にとっては、大きな損害を被る可能性のある重大な措置です。
また、強制休店は強制退店の1段階前の措置で、強制休店になった場合は速やかに対処しなければ強制退店となるケースもあるため注意が必要です。強制退店になってしまうと店舗を2度と再開できなくなります。
強制休店されないために注意すべき項目
逆にいえば、「信用を落とす」とヤフーが認定する項目を対策することで強制休店になるリスクを大幅に下げられます。
その強制休店されないために注意すべき項目は、「お客様の対応」と「販売禁止の商品の取り扱い」の2つです。
出店ストアそれぞれの対応が悪いとお客様の満足度が下がるため、Yahoo!ショッピング全体の信用を落とすことにつながります。また、販売禁止の商品を取り扱うことは、違法性のある場合もあるため社会的信用を大きく落とすことにもなりかねないためです。
以下より、注意すべき2つの項目について詳しく解説します。
お客様の対応について
・低評価を集めている
ユーザーから低評価ばかり集めている出店者は、強制休店の対象となります。具体的には、一定期間内に平均2点以下の評価が複数確認され、ヤフーから運営に問題があると判断された場合です。低評価を集めないためには、ユーザーにこまめに連絡することや、出荷ミス・請求ミスをしないことが大切です。
・送料の設定に不備がある
ヤフーショッピングの運営ガイドラインでは、送料に代金引換手数料・速達・冷凍・冷蔵などのオプションサービス料金を含める場合について、名目と金額の内訳を「お買い物ガイドページ」に記載することを定めています。送料にオプションサービスの料金を含めている場合は、必ずその旨がわかるように記載しましょう。
・返品・交換・キャンセルに不備がある
返品・交換・キャンセルは「お買い物ガイドページ」に記載以外の方法や、料金が発生すると強制休店の対象となります。必ず記載の方法・料金で対応しましょう。また、手数料などについては「社会通念から相当と考えられる範囲内の金額」とガイドラインで定められていますので、不当に多くの手数料を取得していると判断されないように注意が必要です。
このように、お客様への対応が悪いことはYahoo!ショッピングへの信用失墜に直接かかわります。そのため、お客様からヤフーへ「対応が悪い」とクレームが入るだけで強制休店に至る可能性すらあるので注意が必要です。
また、ヤフーにお客様からのクレームが入った場合やヤフーから問題があると判断された場合には、強制休店の前に説明を求めるメールが届くケースもあります。早急に対応することで強制休店を免れることもあるため、メールのチェックは怠らないようにしましょう。
販売禁止の商品について
違法な商品を取り扱うことは絶対してはいけませんが、「ブランド品」「PSマークがない商品」「違法行為に使用されるおそれがある商品」についても注意が必要です。
・ブランド品
ヤフーではブランド品を取り扱うためには、審査をクリアする必要があります。とくに、出店後からブランド品を扱う場合には注意が必要です。審査をせずにブランド品を販売してしまうと強制休店の対象となるため、必ず審査をクリアしてから取り扱うようにしましょう。
・PSマークがない商品
製品安全4法が指定する商品については、「PSマーク」を取得している商品であるとわかる必要があります。例えば、レーザーポインターであれば「PSCマーク」、モバイルバッテリーであれば「PSEマーク」の画像を明示しなければなりません。
また、届け出事業者名や製品型番などのお客様が安全を確認するために必要な情報の記載もガイドラインで定められています。
・違法行為に使用されるおそれがある商品
商品自体に違法性がなくても、違法行為に使用されるおそれのある商品の取り扱いも禁止しています。例えば、盗聴器・超小型カメラ・自動車用のナンバープレートカバーなどです。
ここでは3つの商品について解説しましたが、ほかにも複数の禁止されている商品があります。出店する前には必ずYahoo!ショッピングストア運用ガイドラインを確認して、禁止している商品が含まれていないかの確認をしましょう。
強制休店されたショップの休店解除方法
強制休店になった場合の解除方法は、すぐにでもYahoo!ショッピングの担当者に連絡をすることです。改善のための誓約書を提出することで解除できるケースもあるためです。
しかし、強制休店になった際に届く、ヤフーからのメールの返答期日までに連絡しなければ強制退店となってしまいます。
そのため、強制休店を解除するためには強制休店になったことをすぐに察知すること、ヤフーからのメールを見落とさないようにすることが重要です。ヤフーからのメールが迷惑メールフォルダに入らないように設定し、毎日メールのチェックをしましょう。
まとめ
約款・ガイドラインを遵守することが重要です。
また、強制休店になっても解除できるケースもあります。しかし、解除できずにそのまま強制退転となるケースもありますので、普段からトラブルとならないような運営方法を心がけましょう。
しかしながら、
「Yahoo!ショッピングは他のモールと比べてどこが違うの?」
「商品を上位に表示するためのSEO対策がわからない」
「素人が出店しても売上を上げられるわけない」
といった悩みや疑問が解決できず、なかなか踏み出せない方もいるはず。
そこでこの記事ではYahoo!ショッピングで売上を上げるために必要な対策を解説していきます。他モールとの違いも合わせてご紹介していきますので、最後まで読んで是非参考にしてみてください。
Yahoo!ショッピングと他モールとの違い
- ・数あるオリジナルキャンペーン
- ・PayPayとの親和性が高い
- ・初期費用・月額固定費・売上ロイヤルティが無料
- ・メルマガ配信が無料
Yahoo!ショッピングではキャンペーンが豊富に用意されているのが特徴です。「5のつく日キャンペーン」や「超PayPay祭」、「倍!倍!ストア」などが定期的に催されているため、ユーザーが集中するタイミングに合わせて販促を実施することができます。またPayPayユーザーはYahoo!ショッピングのお買い物で、ポイントが高還元される機会が多く親和性が高いです。そのほか初期費用や月額固定費といったコストが必要ないため、手軽に始められるのも大きなポイントとなっています。
Yahoo!ショッピングでやるべき対策4選
前述したとおりYahoo!ショッピング初期費用などのコストが掛からず誰でも始めやすいのがメリットです。しかし誰でも始めやすいということは、ストア数が増えやすくライバルも多い環境でもあります。そのため商品の品質や機能だけでなく、集客や販促面での対策が重要となるのです。
今回は具体的な対策として以下の4つの方法をご紹介していきます。
- ・検索上位に表示されるためのSEO対策
- ・「アイテムマッチ」の活用
- ・「PRオプション」の活用
- ・優良顧客層向けの販促の実施
検索上位に表示されるためのSEO対策
具体的なSEO対策としては、項目別に以下のようなポイントに気を付けておきましょう。
商品名 | 正確な商品の名前を入力。SEO対策では先頭の25文字が重要。 |
プロダクトカテゴリ | 最適なカテゴリを選んで設定。カテゴリ・検索結果ページでの商品表示に大きく影響。 |
ブランドコード | Yahoo!ショッピングが各ブランドに定めたコード。設定すると自店の商品を紐づけできるので流入経路の広がりに期待ができます。 |
JAN/ISBNコード | 設定すると商品価格をそれぞれ比較できるページに商品が表示されるようになります。 |
商品情報 | メーカー名や仕様、用途などを入力。ユーザーが望む情報をキーワードに設定できれば検索上位表示に繋がります。 |
上記の中で最も重要なのが商品名です。SEO対策では先頭の25文字が重要なため、強化したいキーワードを入れる場合はなるべく先頭に入れるようにしましょう。また記号を入れると減点対象になるので注意が必要です。
「アイテムマッチ」の活用
アイテムマッチは一般の商品よりも上位に表示されるためユーザーの目に留まりやすくなります。関連するキーワードや、同一のカテゴリに興味のあるユーザーにその商品を注目してもらえる可能性が高くなります。また自然な感じで表示されるので、広告でありながらも違和感なくユーザーに受け入れてもらえるのも特徴です。
アイテムマッチはクリックされた数だけ広告費が課金されるクリック課金型の広告で、最低入札単価は1クリック25円となっています。表示だけでは費用が発生せず、クリックされて初めて費用が掛かるシステムです。また指定予算に達すると自動でストップするため予定以上の費用が掛かりません。広告掲載場所は入札単価が高いほど、ユーザーの目に触れやすい有利な位置になります。特定の商品で集客を狙いたい場合は個別入札で広告予算を投入するといった運用が可能です。
「PRオプション」の活用
PRオプション料率は、1%~30%の範囲で出店者側が自由に設定することができます。
仮に販売価格10,000円(税抜)の商品に料率10%のPRオプションを設定して購入が成立した場合、10,000円(税抜)× 10% = 1,000円が成果報酬としてYahoo!ショッピングに支払われることになります。
PRオプションはストア内の全商品に一律で同一料率にすること、商品ごとに料率を変えて設定することが可能です。たとえば全商品を一律の料率で設定すると商品が各所に掲載されるためストア全体の売上アップに期待できます。また全商品に1%以上の料率を設定するとストアーズアールエイトを無料で利用することが可能です。
優良顧客層向けの販促の実施
ストアーズアールエイトでは、ストアの顧客情報の分析や配信対象者に合わせたクーポン発行などができる管理ツールです。ターゲットを絞ることで、より効果の高いプロモーションを行えるのが特徴です。比較的購買意欲が見込めるYahoo!プレミアム会員限定に絞って販促できるのはもちろん、更に細かい設定も可能です。たとえば、「過去にリピート履歴があるYahoo!プレミアム会員ユーザーに対して2,000円OFFのクーポン配布」や「過去に3回以上購入したユーザーにセールのバナー表示」など条件に合わせたアプローチができます。
ストアーズアールエイトを利用するためにはプロモーションパッケージへの加入、または全商品1%以上のPRオプション料率設定が必要です
まとめ
Yahoo!ショッピングは他モールと違い、初期費用や月額固定費といったコストが掛からず手軽に始められる特徴がありました。またオリジナルのキャンペーンが多く参加ユーザーが多いのも魅力のひとつです。
しかしその分、ライバルが増えやすい環境でもあるため、しかっりとした対策を講じていく必要があります。SEO対策やターゲットを絞った販促、アイテムマッチやPRオプションなどを上手に活用して、ストアを運営していきましょう。
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