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商品撮影のコツやテクニックとは?ライティング・カメラの設定・背景についても解説


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売上アップやブランディングに欠かせない商品写真。
インターネットショップや商品カタログにおいて、売上を大きく左右する重要なものです。

売れる商品の写真撮影はプロ並みの機材がないと不可能と思うかもしれませんが、そんなことはありません。カメラや照明(ライティング)、背景などの知識やコツを押さえておけば、自分でも上手に商品撮影が可能です。

この記事では、簡単にできる商品撮影のコツやテクニックを紹介します。
照明の当て方・カメラの設定・背景なども詳しく解説するので、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

商品を魅力的に写すカメラの基本知識

商品撮影のコツやテクニックの前に、カメラの基本的な知識を把握しておきましょう。
商品撮影はカメラの明るさを調整しながら行い、主に以下3つの機能が使われています。

  • ●絞り
  • ●シャッタースピード
  • ●ISO(イソ)感度

上記は、コンデジや一眼レフカメラで商品を美しく撮影するために必要不可欠な機能です。

絞り

絞りとは、カメラレンズから入る光量を調整する部分のことです。絞りの値を小さくするほど暗く、大きくするほど明るくなるのが特徴で、明るさの調整以外にピントが合う範囲を変える役割もあります。

ピントの範囲を決める数値を「F値」といい、焦点は値が小さいほど広く、大きいほど狭くなる仕組みです。カメラを商品に向け、シャッターを半押しして焦点を合わせたときに、F値を変えてピントの範囲を調整します。

シャッタースピード

シャッタースピードは、素早く動いているものを止まっているかのように見せるために活用される機能です。基本的に商品撮影ではF値を優先し、ピントの範囲を合わせても光量が足りない場合に、シャッタースピードで調整します。

シャッタースピードは、遅くしたり速くしたりして光を取り込む長さを変えて明るさを調節していきます。一般的に、商品撮影にはブレ軽減と明るさ調整以外であまり使われませんが、基礎知識として覚えておくとよいでしょう。

ISO感度

ISO感度とは、カメラが光をとらえる能力を表す値のことです。暗い場所で撮影すると商品が写らずに全面が黒くなるため、ISO感度を上げて暗い背景を識別できるようにします。

暗い環境で撮影できることから、商品の撮影以外に夜景の撮影などでも使われる機能です。ただ、ISO感度は数値を上げすぎると、ノイズが発生するというデメリットがあります。数値を高く上げるほどザラザラ感が大きくなるため、別の方法と組み合わせながら調整しましょう。

商品撮影のコツ1.照明の当て方と反射の抑え方

照明は売れる商品を撮影する上で、特に重要なものとなります。
商品撮影におけるライティングの光源にはさまざまな種類があり、主に以下のものが挙げられます。

  • ●自然光
  • ●ストロボライト
  • ●定常光ライト
  • ●ディフューザー
  • ●レフ板

上記の照明にはそれぞれ特徴があるため、把握した上で商品に合ったライティングをしていきましょう。

自然光の場合

商品撮影の際、照明として自然光を活用する場合は斜め後ろから当てましょう。自然光を前から当てると光が全体的に照らされ、立体感がないフラットな印象になるおそれがあるからです。

また、前から光を当てることで影が商品の後ろに落ち、人工的かつ暗い場所で撮影しているかのような写真に仕上がることもあります。斜め後ろ側から当てれば影が前斜めに流れ、全体的に明るさのバランスが整います。とはいえ、自然光は光の量が多くて調整するのが難しいため、カメラでの調整方法もしっかりと覚えておきましょう。

定常光ライトの場合

定常光ライト(LEDライト)は、常に安定した光を出し続ける照明機材です。使い勝手が良く、スイッチを入れるだけで使用可能なことや、シャッターを切る前に影の確認ができるのも大きな魅力です。

定常光ライトは、LED技術の発展によって使いやすさも増しており、安価で手に入りやすくなりました。そのためプロの撮影現場だけではなく、初心者の方でも導入しやすい照明器具の一つとなっています。

定常光ライトを使用するときは、下からではなく上から照らすような形で当てると、自然な雰囲気になるためおすすめです。天気が良い日は自然光を活用し、悪天候のときは定常光ライトで撮影するなど、状況に合わせて取り入れるのもよいでしょう。

ディフューザーの場合

ディフューザーとは、カメラに使うフラッシュの光を拡散するための器具です。光を商品に当てる際、直接照らすと光量が強すぎて、商品自体の良さを表現できません。そこで光の前にディフューザーをかざし、光を均等に拡散させて全体的に柔らかい雰囲気にします。

ディフューザーは光源の近くに置くと光が強くなり、遠ざけると柔らかくなるのが特徴です。光源とディフューザーとの距離感を意識して当て方を変更し、商品が魅力的に見えるように光の強さを調整しましょう。ディフューザーの使い方を理解すれば、商品の質感を落とさずに光を作れるため、挑戦してみてはいかがでしょうか。

レフ板の場合

最後は、商品をライティングしたあとの仕上げとなるレフ板の当て方です。レフ板とは、光を反射させて被写体をよりきれいに撮影するためのもの。使い方が理解できると、ライティングを作り込まなくても魅力的な商品写真が撮影できるようになります。

レフ板は種類が豊富で、商品撮影ではアルミホイルや白紙などが使われることも多いです。アルミホイルの銀の部分は反射率が高く、レフ板の効果が十分に期待できます。商品が硬い・面積が大きい場合は反射率が高いアルミホイルをレフ板にし、光が届かない場所を補いましょう。

一方、白紙のレフ板は柔らかい光や弱い光を出したいときに使われます。ライティングが届かなくて暗くなっている場所に、斜め下方向から反射させると、きれいに光を作り出せるでしょう。アルミホイル・白紙は、それぞれ光の反射率や柔らかさが異なるため、商品によって使い分けてみてください。

商品撮影のライティングで反射を抑える方法

パッケージに入ったものなど、商品によってはラウンドしている部分が乱反射を起こしやすいです。白い筋のような光が入っていると、反射でラベルの文字が読めなくなるなど、パッケージ写真として美しくありません。

ライティングで反射を抑えるには商品を可能な限り平らにし、光を直接ではなく上から当てるとよいです。照明本体を動かすのではなく、商品を回転させて反射しない場所を探してみてください。反射しない場所を見つけたら、ディフューザーなどを使って光の強さを抑え、ラウンドさせないようにしましょう。

商品撮影のコツ2.背景の選択とセッティング方法

商品撮影のコツ2.背景の選択とセッティング方法
商品の撮影時は商品本体だけではなく、背景にもしっかりとこだわることがコツです。商品撮影で一般的に使われている背景色は白・黒・グレーなどがありますが、基本的には白を選択しましょう。なぜなら、白は商品の色や形を分かりやすく見せてくれるからです。

白の背景にはさまざまな素材があり、商品に合わせて選ばないと違和感がある商品写真になります。初心者の方が迷わないよう、背景素材の選び方やセッティング方法などを詳しく解説します。

背景の素材と選び方

商品撮影で使用される白の背景素材には、紙・木目・布・アクリル板などがあります。まず白い紙で商品撮影した場合は、ムラがなくきれいに仕上げることが可能です。撮影機材の販売店でも購入できますが、100円ショップにあるコピー紙・ケント紙などで代用しても問題ありません。

ただし、アイボリーのような黄みがかった白色・青みがかった白色の紙は、上手に加工ができなくなる可能性があるため使用を控えましょう。商品撮影に使う場合は、色味のない白紙を使用してください。

次に、木目調の背景素材です。木目柄は食品や日用品など、さまざまな商品にマッチしやすい素材で、比較的使いやすいです。

食品に使うとオーガニック風に、小物に使うとオシャレな雰囲気を演出できます。白い木目調の背景素材は、ホームセンターなどで壁紙として販売されているので、気になる方は探してみてください。

続いて、布の背景素材です。布の背景素材は、アクセサリーやジュエリーなどの撮影で使われることが多く、高級感や上品さをプラスできます。さらに、商品自体が白くて物足りないときなどに使用すると、柔らかさや温かさ、オーガニックの自然な雰囲気を出せます。

最後に、アクリル板についてです。白いアクリル板の上に商品を置くと、鏡のように反射してクールな印象になります。冷たいイメージがある飲料水などと相性が良く、使用すると清潔感を与えられるでしょう。アクリル板を使う場合は商品の裏側から光を当て、逆光の状態にする透過光撮影という手法で輪郭を強調できます。

アクリル板を選ぶときは、撮影する商品の重さに応じて最適な厚みのものを選びましょう。厚みがなさすぎると、商品を置いたときにアクリル板が曲がってしまい、光にムラが生じます。逆に厚みがありすぎる場合は光が通りづらくなって透過光撮影の意味がなくなるため、要注意です。

背景をセッティングする方法

背景にする素材が決まったら、実際にセッティングしていきましょう。ここでは、商品撮影で使用されることが多い白紙(セットペーパー)を例に、解説していきます。

まず、窓からの光が半逆光になるような場所に、白壁で囲む形で白紙を取り付けます。周りを白壁で囲むと、光が回って全体的に明るい空間にすることが可能です。

ロール状のセットペーパーは長さがあるため、紙を持ち上げて壁に貼ってカーブ状にしましょう。窓は、ディフューザーの役割となるカーテンを付けて光を柔らかくし、レフ板を置いて光を調整すれば完了です。

商品撮影のコツ3.カメラの選択と設定方法

商品撮影のコツ3.カメラの選択と設定方法
商品撮影用のカメラはスマートフォン・コンデジ・一眼レフカメラなど、さまざまなものがあります。
それぞれ異なる注意点やメリットがあるため、設定方法や仕組みを理解することが大切です。

これからスマートフォンe・コンデジ・一眼レフカメラの特徴や設定方法を紹介するので、あなたにとって最適なカメラを選びましょう。

スマートフォンの設定とポイント

現在のスマートフォンはカメラ機能が充実しているものが多く、ポイントを押さえればきれいに商品撮影ができます。可能であれば、優れたカメラ機能が備わった新しいモデルのスマートフォンで撮影するのがおすすめです。スマートフォンで商品撮影する際は、基本的に以下の手順でカメラの設定をしましょう。

  • 1.携帯が充電され、容量がしっかりあるか確認する
  • 2.設定内の「WB(ホワイトバランス)」ボタンをタップし、ホワイト背景を選択する
  • 3.「露出」ボタンをタップし、商品画面に触れて露出変更を行う
  • 4.色調フィルターを「なし」に設定する
  • 5.フラッシュ機能をオフにする
  • 6.HDRを切る

使用するスマートフォンによって細かな操作方法は異なり、例えばAppke社のiPhoneではフォーカスしたい対象物をタップし、太陽のマークをスライドすると露出を調整できます。また色調フィルターを「なし」に設定する理由は、色のコントラストを抑えてあとから加工しやすい色調を確保しておくためです。

コンデジの設定とポイント

コンデジとはコンパクトデジタルカメラの略で、正しく設定した上で撮影すれば、きれいな写真に仕上げられます。コンデジの設定手順は、以下のとおりです。

  • 1.ISO感度を設定する
  • 2.WBを設定する
  • 3.撮影モードにて「絞り優先」を選択する
  • 4.絞り値(F値)を設定する
  • 5.露出補正機能を使う
  • 6.フラッシュ機能をオフにする

コンデジはイメージセンサーが小さい特徴があり、ISO感度によるノイズが発生しやすいため、感度はスローシャッターにしましょう。スローシャッターの場合はセルフタイマーにして撮影すると、シャッターを押したときの手ブレを防げます。

WBは、カメラの設定から「WB」をタップして「AWB(オートホワイトバランス)」を選択しましょう。WBの設定を行うと優しい雰囲気・クールな雰囲気など、はっきりとした色が映し出されるようになります。

その後、カメラ上部のダイヤルを回して撮影モードをAv(絞り優先)にし、数値を変更して明るさを調整します。万が一撮影中に暗いと感じたら、露出補正機能を使って明るくしましょう。カメラの「+/-」ボタンを押して「+」の方にダイヤルを回すことで明るくできるため、調整してみてください。

一眼レフカメラの設定とポイント

一眼レフカメラの設定方法は基本的にコンデジと同じですが、F値の設定を小さすぎず大きくしすぎないようにするのがポイントです。F値が小さいとピントの範囲が浅くなり、大きいと範囲が深くなることから、商品全体にピントが合うように適切な設定が重要です。

加えてF値は光を取り込む量を調整する役割もあり、設定によって明るくなったり暗くなったりするため、ISO感度・シャッタースピードで調整してみてください。その他、以下のようなポイントを押さえた上で一眼レフカメラを使った撮影をしましょう。

  • ●セルフタイマーを活用して手ブレを抑える
  • ●ホワイトバランスは太陽光かオートに設定する
  • ●スローシャッターで撮影する
  • ●可能な限りズームで撮影する

商品撮影は光の角度や反射が少しずれただけで、まったく異なるイメージになります。上記のポイントを押さえつつ、撮影機材の準備として三脚などのアイテムも用意しておきましょう。

購買意欲を高める撮影テクニック

商品撮影は工夫を凝らすことで、購買意欲を高める写真撮影ができます。

  • ●アップで目を引きつける
  • ●小物を使って演出する
  • ●魅力的に見える構図やアングルを探す
  • ●三脚を使ってカメラを固定する

上記4つのテクニックを詳しく解説するので、撮影時に意識して取り入れてみてください。

アップで目を引きつける

商品全体をフレームに入れて撮影するだけではなく、見せたいポイントに寄ってアップにすると主題がハッキリします。料理撮影の場合、アップにすることで余計なものが入らず、よりおいしさが伝わる写真が出来上がります。

ただアップで撮影する際は、商品にカメラごと近づきすぎるとピントが合わなくなるため、注意が必要です。カメラのレンズには最短撮影距離が設定されており、規定の距離よりも近づくとピントが合わずシャッターが切れなくなります。商品のカット・ズームアップを撮影するなら、レンズごと近づけるのではなくカメラのズーム機能を使用しましょう。

小物や背景で魅力的なシーンを演出する

商品によっては白の背景で撮影したときに、十分に魅力を引き出せない場合があります。商品の特徴などに合わせて、小物を使ったり背景を変えたりして新たな一面を写すと、魅力を表現できるでしょう。小物や背景を活用して魅力的な写真を撮影する例には、以下のようなものが挙げられます。

  • ●食品類:料理の周りにお皿や箸などの食器を置いて食事シーンを演出する
  • ●ギフト類:実際に梱包した姿や商品・外箱を並べる
  • ●雑貨類:ウッド調の背景を使用して自然な雰囲気を演出する

撮影する商品に合った小物を添えると魅力的になりますが、あくまで主役は商品です。小物を並べすぎて商品の存在感がなくなる・小物と相性が合わず、商品の印象が悪くなってしまうことがないように注意してください。

魅力的に見える構図やアングルを探す

商品の撮影時に構図やアングルを意識すると、より雰囲気のある写真が撮れます。
構図は日の丸構図・三分割構図・対角線構図が使われることが多く、それぞれ以下のような特徴があります。

構図 特徴
日の丸構図 ●日の丸のように商品を真ん中に配置する構図
●シンプルかつ商品が目立ちやすく、初心者でも撮影しやすい
三分割構図 ●写真の縦横を3×3で分割し、4点の線が交わるどこかに配置する構図
●全体的なバランスが良くなり、安定感がある
対角線構図 ●写真の対角線上に沿って、角度の調整や配置をする構図
●躍動感や広がりがある写真になる

アングルの種類も主に以下の3つがあり、さまざまな角度から撮影することで商品のディティールを具体的に伝えられるでしょう。

  • ●ローアングル:低い位置から見上げるように撮影する
  • ●水平アングル:人と同じ目線で撮影する
  • ●ハイアングル:高い位置から見下ろすように撮影する

以上のように、構図やアングルの種類は数多く存在するため、何枚も撮影を重ねて商品が魅力的に見えるポイントを探してみてください。

三脚を使ってカメラを固定する

購買意欲を高める商品撮影を行う上で、三脚は必要不可欠なアイテムです。なぜなら三脚を使用してカメラを支えることで、手ブレやノイズの発生を防げるからです。

通常、撮影時は自然光や室内照明の影響を受けないように部屋を暗くします。部屋が暗い場合は、シャッタースピードを遅くする・ISO感度を上げるなどで光を調整するため、手ブレやノイズが発生しやすくなります。カメラを支える三脚で固定すれば、手ブレもせずに低いISO感度で撮影でき、きれいな写真に仕上がるでしょう。

ジャンル別の商品撮影テクニック

ジャンル別の商品撮影テクニック
商品と一言でいっても、食品・アパレル・コスメ・日用品などさまざまなジャンルがあります。当然、商品によって大きさや形などは異なり、魅力的に見せるための撮影方法も変わります。以下で、ジャンル別の商品撮影テクニックを紹介するので参考にしてください。

食品の撮影

料理や飲み物などの食品を撮影する際は、以下4つのコツを押さえましょう。

  • ●中身を見せる
  • ●アップで撮影する
  • ●半逆光をうまく使う
  • ●シズル感を出す

ドリンクや缶詰などの食品は、パッケージの状態と中身を出した状態にして撮影することで、商品の内容が分かりやすくなります。さらに洋菓子ならカップ、和菓子なら湯呑みに入った飲み物と一緒に撮影するなど、食事シーンのイメージを伝えるとよいでしょう。

加えて「シズル感」を出すことも、飲食店のWebサイトなどで売上を上げるために重要なテクニックです。シズル感は、例えば冷えたビールを注いだグラスの表面に付いた水滴や、ゼリーの透明感などです。シズル感があるものは、みずみずしさや新鮮さがあり、おいしいイメージを与えられます。

撮影するときは、斜め上より少し後ろから光を照らして半逆光にすると、よりおいしそうな写真が撮れるため試してみてください。

アパレルの撮影

洋服やバッグなどのアパレル品を撮影するときは、身に着ける方のイメージが重要です。たとえ安価なシャツでも、モデルがオシャレに着こなせば値段以上の価値が生まれることがあります。

マネキンを使う・平面に置いて撮影を行う場合も、小物を使ったコーディネートにすると、良いイメージを与えられます。アパレルの撮影では「どのようなシーンで身に着ける洋服・バッグなのか」など、利用シーンがイメージできるかが重要です。

なおアパレル品は、サイズも購入の決め手となる要素となります。横から見た形や着丈も撮影し、モデルの身長を写真に明記するなどの工夫をしましょう。

コスメの撮影

コスメをきれいに撮影するテクニックは、以下4つあります。

  • ●半透明のボトルは背景を白にする
  • ●アクリル板に写り込ませる
  • ●メイン商品以外をぼかす
  • ●背景として使えそうな商品や小物を設置する

女性を美しく見せるアイテムであるコスメは、商品をイメージしやすいように演出することを心がけましょう。コスメ商品は、ただ撮影するだけでは「どのような商品なのか」が、イメージしにくいです。アクリル板に写り込ませたり、商品にマッチした小物を背景に散らばせたりすると化粧品のイメージが出やすくなります。

日用品・小物の撮影

時計やアクセサリー、陶器などの日用品・小物を撮影するときのテクニックは、以下の4つです。

  • ●高い位置に商品と同系色の紙をかざす
  • ●さまざまな角度から撮影する
  • ●関連商品を小道具として使う
  • ●時計の場合は白で囲んで余計な写り込みを消す

高い位置に商品と同系色の紙をかざす理由は、撮影者や照明本体の映り込みを防ぐためです。商品写真はさまざまな角度から撮影したものがあれば、ユーザーはしっかりと詳細を確認できるようになります。正面からの写真を1枚だけ載せるよりも、複数の写真を掲載した方が購買意欲をより刺激するでしょう。

商品撮影の前に考えておくべきこと

ここまで商品撮影のコツやテクニックをお伝えしてきましたが、事前に以下2つのことを考えてから撮影に臨みましょう。

  • ●どのような写真が必要なのか考える
  • ●撮影カットと順番を考える

何も考えずにいきなり撮影に入ると、余計に時間や手間がかかるおそれがあります。
具体的にどのように考えていけばよいのかを、以下で詳しく解説します。

どのような写真が必要なのか考える

商品撮影へ入る前に「どのような写真が必要なのか」を考えましょう。「ユーザーが商品を欲しいと感じる写真はどのようなものか」を考慮した上で撮影しないと、売れる商品写真を作れないからです。他にも、行き当たりばったりでは写真の撮り忘れが起きるおそれもあります。

まずは簡単なラフ案を書くなど、撮影したい写真のイメージを固めてから競合調査・分析するとよいでしょう。なお商品写真にはイメージ写真とディティール写真があり、それぞれ使い分けることが重要です。

  • ●イメージ写真:商品を使っているシーンを撮影した写真
  • ●ディティール写真:商品全体や細かい部分を撮影した写真

どちらも、購買意欲の刺激や商品イメージの正確性に影響するため、片方だけにならないようにしてください。

撮影カットと順番を考える

商品撮影を行う際に、撮影カットや順番を決めておくことで作業効率アップにつなげられます。何も決めずに商品を並べて撮影しても、使用しない写真が量産されて効率が悪くなることがあります。「商品ごとに何枚の写真が必要なのか」「どのアングルで撮影するのか」などを考え、撮影カットを決めておきましょう。

撮影カットとともに、撮影の順番も決めておくとスムーズに進むため、以下2つのポイントを考慮して進行表を作成してみてください。

  • ●商品の大きさやジャンルごとに分ける
  • ●撮影所要時間を考えておく

「商品の大きさによってカメラの設定や背景が変わる」「同じジャンルのものがある」といった場合は、あらかじめ分類しておきます。すると、何度も同じ設定をするなどの手間を省けるため、効率が上がります。そして、時間の経過による焦りが出ないよう、商品成形から撮り終わりまでの所要時間も考えておきましょう。

まとめ

商品写真は、Webサイトに訪れたユーザーの興味を惹きつける大切な主役です。照明や背景にこだわり、購買意欲を高めるための工夫をしながら撮影を行いましょう。

商品撮影は慣れるまで難しいと感じるかもしれませんが、一回の撮影で完璧なものにしなくても、試行錯誤をしながら少しずつ完成度を上げていくのも一つの方法です。この記事で紹介した撮影のコツやテクニックを活かしながら、売上アップを目指しましょう。


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