コンビニ決済はインターネットショッピングにおいてクレジットカードに次いで利用率の高い決済方法です。ネットショップの決済方法を充実させることで、新たな客層へのアプローチも期待できます。
今回はネットショップにおけるコンビニ決済のメリットや、コンビニ決済導入で発生する手数料について解説します。
Contents
コンビニ決済はネット通販の支払いをコンビニで済ませる決済方法
現在、日本には5万店以上のコンビニがあり、コンビニ決済を導入すればそれらをネットショップの決済窓口として活用できます。
ネットショップ利用者の視点から見ても、自宅や職場の近くにある「いつものコンビニ」で決済ができることは大きな魅力です。コンビニ決済はネット通販の支払方法として広く浸透しており、ECサイトやネットショップを運営する上では欠かせない要素となっています。
コンビニ決済の特長
1. 24時間いつでもどこでも決済ができる
コンビニはその多くが24時間営業を実施しており、お店の営業時間を気にせずいつでも決済ができます。銀行振込のように銀行窓口の営業時間やATMの稼働時間を気にする必要はありません。自身の都合に合わせて、早朝や深夜でも支払いができることはコンビニ決済の大きな特長です。
2. コンビニ決済は利用者の手数料負担が少ない
3. ネット通販利用者の約40%がコンビニ決済を利用している
クレジットカード決済が主流と考えられるネットショップでも、未だにコンビニ決済の需要は高いままです。
年度により若干のばらつきは見られますが、インターネットショッピングでコンビニ決済を利用する人の割合は毎年40%前後で推移しています。
このデータからも分かるように、ネットショップの利用者にとってコンビニ決済は、クレジットカードに次ぐ人気の決済方法と言えます。
※総務省|令和2年度通信利用動向調査報告書(世帯編)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR202000_001.pdf
4. 「前払い」と「後払い」がある
「前払い」は、利用者の注文後に請求書を送付し、コンビニ決済の完了が確認された時点で商品の発送を行うパターンです。代金の未払いを防げるというメリットがある一方、いつまでも決済がされずに注文がキャンセルになるリスクもあります。
「後払い」は、利用者の注文確認後すぐに商品の発送を行うパターンです。利用者は商品に同封された請求書(別荘の場合もあり)を確認してコンビニ決済を行います。後払いのメリットは、注文後すぐに商品を発送することで注文自体のキャンセルを防げる点です。一方で、商品を送付したものの代金が未払いになるリスクもあります。
なお、決済代行会社によっては未払リスクに備えた「保証型後払い」が利用できるケースもあります。
これは商品の代金を決済代行会社が立て替え、未払が発生した際も決済代行会社が取り立て業務を行う仕組みです。ネットショップ側にとっては後払いのメリットを維持しつつ、リスク対策が行えます。
コンビニ決済の仕組みは2種類
払込票を送付する「払込票方式」
一方、ネットショップ側にとっては注文枚に払込票を作成して送付する必要があるため、作業工数が多くなる点がデメリットです。また、払込票の紛失や、誤送による未達など物理的なエラーも起こりやすくなります。
オンラインで注文番号を通知する「ペーパーレス方式」
一方で、利用者は通知された注文番号をコンビニのレジや専用端末に注文番号を入力しなければならず、手間が掛かります。また、コンビニごとに決済完了までの手順が異なることもあり、利用者側にも慣れが必要です。なお、近年では利用者のスマートフォン上に表示させたバーコードで決済を行うシステムもあり、利便性も向上しています。
ネットショップでコンビニ決済を導入するメリット
1. より多くの客層にリーチできる
例えばクレジットカードを所持していない若年層や、クレジットカード情報の登録に不安のあるユーザーなどです。コンビニ決済という誰でも利用できる決済手段を用意することで、今までとは異なる客層のニーズにも応えられるようになります。
先述したように、コンビニ決済はインターネットショッピングにおいてクレジットカードに次いで利用率の高い決済方法です。顧客利便性を高め、より多くの利用者にアプローチする手段としてコンビニ決済を活用しましょう。
2. 未払いや注文キャンセルのリスクを軽減できる
また、コンビニ決済にはクレジットカード払いにおけるチャージバック(不正使用に伴う売上取り消し)のようなリスクとも無縁です。現金代引で見られる受け取り拒否の心配もありません。このように、コンビニ決済は注文トラブルや決済トラブルが少ない決済方法でもあるのです。
3. リアルタイムで入金確認ができる
銀行振込の場合、利用者の入金完了は銀行の営業時間内でなければ確認できません。また、入金時間が銀行の営業時間外だった場合は口座への反映が翌営業日となり、商品発送が滞ってしまう可能性もあります。
一方コンビニは24時間営業のため、コンビニ決済の入金情報はいつでも確認可能です。また、決済代行会社のシステムを利用している場合は、専用のアプリ上で入金情報をチェックできるケースもあります。
入金確認までのタイムラグが解消されることにより、入金後すぐに梱包・発送の準備に取り掛かることができます。注文から発送までの時間が短縮され、結果として顧客満足度の向上にもつながっていくでしょう。
コンビニ決済収納サービスの手数料
ここではコンビニ決済収納サービスを利用する際に生じる手数料について解説します。
コンビニ決済収納サービスにより各コンビニとの一括提携が可能
コンビニ決済収納サービスであれば一度の契約で複数のコンビニ決済が利用可能となり、また、一元化されたシステムにより注文の管理も容易になります。
これからコンビニ決済を導入さる際は、コンビニ決済収納サービスの利用を前提としましょう。
コンビニ決済収納サービスの費用は「初期費用」「月額固定費」「手数料」
- ・初期費用
- ・月額固定費
- ・決済あたりの手数料
初期費用に関しては無料としている決済代行会社もあります。
月額固定費は毎月のシステム使用量であり、相場は3,000円〜1万円です。なお、月額固定費が無料のシステムもあります。
決済あたりの手数料は販売金額の2~5%
手数料率の相場は1決済あたり2%〜5%ほどです。決済金額が1,000円であれば20円~50円、決済金額が1万円であれば200円~500円程度の金額を決済代行会社に支払います。決済代行会社によっては決済金額によって手数料率が変動するケースあるため、事前に規定を確認しておきましょう。
なお、売上規模が小さいネットショップの場合、コンビニ決済の導入によって利益率が大幅に悪化してしまう可能性もあります。
毎月の注文数や売上金額と、コンビニ決済導入のコストのバランスを取ることが大切です。
コンビニ決済のメリットを活用しショップの利便性向上を目指そう
ネットショップにおけるコンビニ決済の導入は顧客層の拡大の他、注文トラブルのリスク軽減など多くのメリットをもたらします。
ショップの利便性を向上させるため、コンビニ決済を積極的に活用していきましょう。
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