この記事では、リモートワークの環境についてお悩みを抱えている方のために、お仕事に集中できる環境のつくり方をさまざま角度からご紹介していきます。
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リモートワークをして感じるストレスや悩み
実際、情報メディア『フリーランスガイド』がリモートワークをしている会社員を対象におこなった「リモートワークで困ったこと」についてのアンケート調査によると、リモート環境についての悩みは全体の3位にランクインしていました。
(参考:リモートワークで困ったことランキング【300人にアンケート調査】|つなぐマーケティングのプレスリリース (prtimes.jp))
リモートワークは会社に出社して仕事をするのと違い、仕事をする空間とプライベートな空間が分けることが難しく、仕事に集中しにくいといった声が多く見られました。
シェアオフィスなどを利用するという方法もありますが、情報流出のリスクやコスト面から導入が難しい企業もあるでしょう。
スペースや環境にお悩みの方の声
もともと在宅でお仕事をしていた人以外は、家の購入や部屋の賃貸をするときに、仕事の用のスペースの確保は考えていなかったという人の声が多数です。
中には、自分の部屋や書斎があるという人もいるかもしれませんが、趣味に利用していたり、完全プライベート空間だから仕事部屋にしたくないという人もいるでしょう。
合わせて環境についての悩みも多く聞かれました。
- 「空調や照明、騒音など、オフィスのように仕事に集中できる環境を整えるのが難しい」
- 「家にデスクがなく、床に座って仕事をしているので、椅子に座って仕事するよりきつい」
- 「近所にガソリンスタンドや商業施設があるので雑音や人の声が気になって集中できない。」
上記は一例ですが、仕事場と環境が違いすぎて集中できないという声や、デスクや椅子といった仕事で使う備品がないこと、近所や家の中から発せられる音に関してストレスを感じている方も少なくありません。
このような悩みから、リモートワークでは集中できるスペースを確保することがいかに大切かが分かります。
お仕事に集中できる環境づくり
長く使い続けるためにも、自分のスペースはより良いものにしておきたいですよね。
お仕事に集中できる環境づくりを整えるには具体的に以下の3つに気を付けておきましょう
- ・LDKから視界に入りにくいところに設置する
- ・なるべくオフィスに近い環境を整える
- ・自分に合ったデスク・チェアを使用する
家の中は緊張感も緩く、意識を持っていかれるものも多いです。また家族から話しかけられることもあります。
そんな中でも職場で行っていた仕事をなるべく効率よく進行できるようにポイントをしっかり押さえた環境づくりをしていきましょう。
LDKから視界に入りにくいところに設置する
リモートワークではプライベートの空間と、仕事の空間を切り替えが難しいことが集中できない原因の大部分を占めています。
そのため、プライベート色の強いリビングやダイニング、キッチンを視界に入れない工夫が効果的です。
キッチンやダイニングには食べ物の誘惑も多く、空腹時や匂いによって集中できない可能性があります。
またリビングには、テレビやソファなど気が散るようなものを置いている家もが多いことからこちらも視界から外すのが理想的です。
LDKを視界の入りにくいところに設置する効果は家族との距離を取るうえでも有効です。
家族の生活音やテレビの音が入りづらいだけでなく、遊び盛りの小さいお子さんがいるご家庭ではリモートワーク中はお子さんの視界に入らない工夫は必須だといえます。
また部屋の数や間取り的に難しい場合は、パーテーションなどを活用する方法も検討してみてはいかがでしょうか。
なるべくオフィスに近い環境を整える
人間の特性のひとつとして、習慣化した行動にはストレスを感じにくいというものがあります。
これはどういうことかというと、たとえばオフィスに行ったら仕事をし、学校に行ったら勉強をし、ジムいったら運動をするといったように、場所によって作業する内容や、やることが変わるということは習慣化しやすく自然と出来るようになるのです。
目的によって場所を変えるということは、実はとても合理的なことなのです。
しかし、リモートワークでは場所の変化によって行動のスイッチの切り替えができません。
そこで、重要となるのが普段働いているオフィスになるべく近い環境を整えることです。
特に作業をおこなうデスクは、なるべくオフィスと同じ環境に整えておくのが理想です。
不要なものはすべて片づけて、必要なものだけを卓上にだしておきましょう。
また普段仕事で使っている、ペンや電卓、マウスなどの小物類も同じものを用意することでスイッチの切り替えがしやすくなります。
自分に合ったデスク・チェアを使用する
長時間のデスクワークにおいて自分の身体に合ったデスクやチェアを選ぶことは、疲れにくくなるだけではなく、肩こりや腰痛へのリスク軽減、ストレスの緩和などに直結します。
さらに正しい姿勢で作業をおこなうことができれば、集中力も高まり生産性向上にも期待ができます。
デスクとチェア選びで特にポイントとなるのが「高さ」です。
PCを使うときの椅子の高さは以下のような目安があります。
- ・地面に足の裏全体がついていて体重が感じられる
- ・足の裏や、ももの裏、など不自然な体重の偏りがない楽な状態
つぎにデスクですが、椅子を調整した状態で以下の項目が成されているのが理想的です。
- ・デスクと膝の角度が90度
- ・キーボードを入力する際はリストレストから手が離れる
デスクやチェアは低すぎても高すぎても、肩や首周辺に疲労が溜まりやすくなります。
作業にあわせて高さが設定できる昇降式のものなどを取り入れていきましょう。
防音・騒音を軽減してくれる環境づくり
しっかりとした防音対策は、リモートワーク中の余計な雑音をシャットアウトしてくれるため作業の効率化にもつながります。
またインターネット通じて行われるリモート会議や、リモートで取引先との打ち合わせが多い場合にも高い防音性を確保は必要となります。
大事な会議や打ち合わせの最中に雑音が混じってしまったら、相手に不快感を与えてしまい信頼の低下などを起こしかねません。
まずは防音グッズなどを使い、比較的かんたんにできる部分から対策していきましょう。
防音効果のある床材やカーペットを使用する
防音対策には、「取り付けタイプ」と「防音室タイプ」の2種類があります。
防音室タイプは本格的な方法で、自室を防音工事(リフォーム)するため手間やコストが掛かります。
それに対して取り付けタイプは、工事などをおこなう必要がなく、防音効果のあるグッズや吸音材で防音性を高めるタイプなので、すぐにでも対策することが可能です。
その中でも、防音効果のあるマットや床材、カーペットは、壁などに貼る必要もなく敷くだけで防音できる優れものです。
さまざまなタイプのものが展開されているので、防音対策だけではなくお部屋のインテリアとしても使うことができます。
また床を守る役割もあるので、傷やシミ対策にもなります。
簡易的なリモートスペースを設置する
特に家の中に家族がいる場合は、リモート用の簡易スペースを作っておくと安心できるのではないでしょうか。
たとえば、階段下の空間やキッチンの奥、玄関横のちょっとしたスペースなどに設置できないか検討してみましょう。
そのほかにも普段は物置や家事スペースとして使っている空間もワークスペースとして利用できるかもしれません。
また最近では、デスク周りに設置する室内用テントなども販売されています。
デスクに被せるだけで、部屋の中にもうひとつ仮想的な個室を設けることが可能になっているグッズです。
テントタイプなので、装着もそこまで難しくなく、使わないときはコンパクトに畳んでおくことができます。
防音グッズと組み合わせることで、よりリモートワークに適した環境を作ることができそうです。
まとめ
リモートワークの導入が拡大していく中、リモートの環境が整っていないことで多くの人が悩みを抱えています。
仕事に集中できる環境づくりのためには、LDKから視界に入りにくいところに作業スペースを設置することや、なるべくオフィスに近い環境を整えるのが効果的です。
長時間の作業することを考えると、姿勢が崩れないように自分に合ったデスク・チェアを使用していくことで生産性の向上も期待できるでしょう。
また音が気になる方には、まずはすぐに導入できる防音グッズを試してみるのがおすすめです。
長時間の作業でストレスを溜めないためにも、環境作りに工夫していきましょう。
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