企業から能動的に情報提供ができ、低コストで効果を上げやすいなど、複数のメリットも存在します。
本記事では、メルマガ配信の効果やメリット・デメリット、注意点を解説します。
Contents
メルマガ配信で期待できる効果
また、メルマガを受信する購読者は、自分の好きなタイミングで読んだり、保存したりできる利点があります。
メルマガ配信では、顧客との関係作りや、販売促進、商品を思い出す頻度の向上などが期待できます。
顧客との関係作り
メルマガ配信は企業からお客様への接点を能動的に増やせるツールのため、うまく活用すればファンの獲得も可能です。これら、商品を購入する可能性のある顧客を「見込み顧客」といい、見込み顧客を増やせる点も特長です。
見込み顧客の獲得では、セールなどの有益情報の発信、読んで面白いコンテンツの配信など、「読みたい」と思ってもらえることが大切です。
商品の購入を促す
また、既に自社商品に興味を持っている顧客に情報を案内するため、リピーターの獲得にもつながりやすくなります。
商品を思い出す頻度が上がる
そのため、定期的に商品を思い出してもらえるメルマガは、顧客の購入機会を増やす上でも役立ちます。
商品を思い出す頻度を「想起率」といい、メルマガはテレビコマーシャルのようにコストをかけずに、想起率を向上させることが可能です。
メルマガ配信のメリット・デメリット
以下にメリットとデメリットをまとめました。
メルマガ配信のメリット | メルマガ配信のデメリット |
●低コストで実施できる ●高い効果が期待できる ●能動的な方法である ●顧客に合わせて配信内容を変えられる |
●配信には顧客の個人情報が必要 ●メルマガの内容を考えなくてはいけない ●専用のシステムがないと配信しづらい |
低コストで高い効果が期待できる反面、顧客にとって有益ではない内容や、高頻度の配信は購読が解除される恐れがあります。
そのため、メルマガ配信を行うときは、複数の担当者を決めて取り組んだ方が良いでしょう。
また、配信するためには顧客情報の収集が必要です。大量の個人情報を管理しながら配信するなら、後ほど紹介する専用ツールを活用した方が効率的です。
メルマガの種類
テキストメール
商品コラムの連載など、「読み物」として楽しめる内容の配信に向いています。
しかし、画像などで装飾ができないため、商品販売では訴求効果は薄くなってしまいがち。また、読者がメールを開いたか確認するためには別途、設定が必要です。
HTMLメール
文字の大きさや色を変更したり、商品画像や動画を添付できたりするため、視覚的に訴求しやすい点がメリット。また、開封率などの測定が容易で、メルマガの効果も確認しやすいです。
ただし作成にはある程度の知識が必要であり、メールの表示状態は購読者の環境に依存します。またメール自体の容量も大きいため、環境によっては開けない恐れもあります。
どちらの方法が適しているかは商品やサービスにより異なり、一概には言えません。それぞれの特徴と自社の事業を確認し、配信方法を決定しましょう。
メルマガ配信の方法
- 1. 通常のメールソフトから送信する
- 2. メール配信システムを利用する
通常のメールソフトからでも、TO送信(個人に対する送信)や、BCC送信(一斉送信)で配信することは可能です。
しかし、上記の方法では個人情報漏洩のリスクが高く、メルマガの効果測定も難しいため、おすすめできません。そのため、メルマガ配信で一定の効果を上げたいなら、メール配信システムを利用するのが一般的でしょう。
メール配信システムとは、大量配信や一斉配信ができる専用システムのこと。メール作成機能があるため、専門知識がなくてもHTMLメールなどを作成できます。
また、購読者の性質に合わせて内容や配信時間・配信頻度が変更でき、開封率などの効果を確認できる機能もあります。
メールアドレスなどの個人情報はセキュリティを施し管理するため、情報漏洩の対策をする上でも有効です。
メルマガ配信の注意点
さらに、効果が出るまで時間がかかることも予想されます。また、特定電子メール法や個人情報保護法への理解も必要です。
メルマガは開封すらされない
効果は徐々に現れる
法律にも注意が必要
- ・特定電子メール法
- ・個人情報保護法
特定電子メール法では、表示義務違反や受信を拒否した人への送付など、法令違反に対して罰則や罰則が課されています。
また、メールアドレスは個人情報保護法の対象となるため、情報漏洩が発生した際は、個人情報保護委員会への報告、本人への通知などの処置が必要です。
メルマガは顧客に能動的にアプローチできるマーケティング手法!
メルマガ配信は企業から直接、顧客にアプローチでき、低コストで高い効果を期待できることから、取り組む価値は十分にあります。しかし、効果を上げるまで時間がかかること、個人情報の取り扱いに注意することなど、始める前に知っておきたい注意事項も多くあります。
メルマガ配信で効果を上げたいなら、メリットだけでなく懸念事項も確認し、準備をしてから取り組みましょう。
そのような方におすすめなのは、「メルマガ」によるメールマーケティングです。メルマガは無料の集客ツールで、低リスクでできるためです。実際にECサイト運営に限らず多くの企業では、メルマガを集客や商品の認知度アップ、ブランディングに活用しています。
本記事ではメルマガ配信の基礎知識や、押さえておくべきポイントについて紹介します。
メルマガとは
このように、ユーザーにとってお得な情報や役立つ情報をメルマガ配信することで、ユーザーからの信頼獲得や商品の認知度向上、コンバージョン獲得などの効果が期待できます。
メルマガの種類
- テキスト
メール内容をテキスト形式で記載するメルマガです。テキストのメルマガは画像が使えないかわりに、メール作成に手間がかからないのがメリットです。ただし、テキストではメールの開封率を測定できません。 - HTML
メール内容をHTML形式で記載するメルマガです。特徴としては画像を表示できるので、テキスト形式よりも情報量が多くなることです。また、メール画像が読み込まれると開封したと判定できるため、開封率も把握できます。
テキスト・HTMLどちらにもメリット・デメリットがありますので、メルマガ配信方法に合わせて選択しましょう。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・顧客との関係を強化できる ・インプレッションを増やせる ・コンバージョンにつながる ・認知度を高められる ・無料でできる |
・メールアドレスの収集が必要となる ・メール作成に手間がかかる ・読まれないことがある |
メルマガのメリットは、メールにより顧客とのコミュニケーションを図れることです。企業がユーザーに適した情報を配信することで、信頼獲得ができて「この企業なら安心」と思われ、商品の購入につながります。
ただし、ECサイトを立ち上げたばかりなどではメールアドレスを保有していないため、少人数にしか送信できないかもしれません。メルマガ配信で効果を得るためには、メールアドレスの収集方法の確立が重要となります。
メルマガ配信で押さえておくべきポイント
- ・件名の内容と長さ
- ・配信対象
- ・配信タイミングと時間
- ・配信内容
押さえておくべきポイントを考慮した配信方法を心がけることで、開封率や売り上げの向上といった効果を得られるでしょう。
反対にポイントを考慮しないと、効果を得られないだけではなく、ユーザーの迷惑となることもあります。メルマガの解除につながる可能性もあるので注意が必要です。
件名の内容と長さ
ユーザーはメールが届いたときにメールの件名を見て、開封するかしないかを決定します。つまり、件名に魅力がないと読んでくれません。それでは、どのような件名が良いのかといえば、長すぎずキャッチーな内容の件名です。
メールの件名を表示できる長さは、スマホやパソコンのどちらで開くかによって違いますが、どちらにしても目につくのは件名の最初です。件名の最初にアピールポイントや顧客にとって有益な情報を含めるのが良いでしょう。例えば、「本日だけ10%OFF」や「メールが届いた方限定」などです。また、具体的な数字を入れることも、キャッチーな件名にするコツです。
配信対象
メルマガといえば、企業が売りたい商品を保有しているメールアドレスに一斉送信するイメージが強いかもしれません。しかし同じメールを全員に送信しても、興味のない方は迷惑と感じるでしょう。反対に送信するメール内容と、受け取るユーザーのニーズや課題がマッチしていると、開封率も高くなりやすくコンバージョンも期待できます。
そのため、メルマガ配信では年齢・性別・居住地・購入回数・購入金額などのセグメントで、配信対象を絞ることが大切です。例えば、誕生月のユーザーに対してクーポンを送付したり、3万円以上を購入した優良顧客にキャンペーンを案内したりといった具合です。
配信対象を適切に設定することで、ターゲットユーザーを効果的に集客できるでしょう。
配信タイミングと時間
配信タイミングは主に「定期配信」と「シナリオ配信」の2種類があります。
- ●定期配信
定期配信は週1回や月1回といったように、決まった日や曜日に配信する方法です。自社の最新情報などの配信に適しています。 - ●シナリオ配信
シナリオ配信は、あらかじめ設定したシナリオに合わせてメールを自動で配信する方法です。例えば商品を購入した顧客に対して15日後にレビュー投稿を依頼するメールや、30日後に再購入を促すメールを配信するといった具合です。
つまり、ユーザーに合わせたタイミングで配信できるのは、シナリオ配信といえます。
また配信時間にも配慮が必要です。具体的には、メルマガの配信対象が読むと思われる時間帯に配信することです。主婦の方をターゲットにするのであれば、家事が一段落する2時や3時にします。会社員がターゲットであれば、出勤時間や昼休憩時間にするのが効果的です。
配信タイミング・配信時間ともに、ユーザーがいつ読むのかを検討して設定しましょう。
配信内容
配信内容で気をつけるポイントは以下の3つです。
- ・商品画像にリンクを設置する
ユーザーは興味の湧いた商品があっても、リンクが設置されていなければ遷移できません。そのため、商品画像にはリンクを設置してください。 - ・商品の説明は短くわかりやすい文章を用いる
商品を説明する文章が長すぎると、ユーザーは読む気が失せてしまいます。ほどよく短く、わかりやすい文章にすることで、読んでもらえる可能性を高められるでしょう。 - ・お得な情報は目立たせる
キャンペーン情報の告知や再入荷情報など、ユーザーにとってお得な情報を目立たせます。ユーザーにどのようなメリットがあるのかを、わかりやすく表示することで訴求力を高められるためです。
このように、ユーザーをメルマガから自社サイトへ誘導するのが配信内容の重要な役割です。
まとめ
効果的にメルマガ配信するには、ユーザー目線に立ってメール内容や配信するタイミングを決定しましょう。メールを1日に何度も送られてくると、迷惑と感じてメルマガ配信を解除される可能性があるためです。
メルマガ配信のメリットは、顧客との関係性強化やコンバージョンの増加などにより収益性を高められることです。 集客や売り上げに悩んでいる方は、ぜひこの機会にチャレンジしてください。
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