「ユーザー目線で見た自ストアの評価が知りたい」
Yahoo!ショッピングでストアを運営していくにあたり、上記のような悩みはつきものです。ストアを計画的に運営するためにはユーザーの評価を客観的に判断し改善していく必要があります。そんなときにぜひ活用したい評価指標のひとつに、ユーザーから見た信頼性を可視化できる「ストアパフォーマンス」があります。
そこでこの記事ではストアパフォーマンスの概要やメリット、改善方法について解説していきます。最後まで読んで参考にしてみてください。
Contents
ストアパフォーマンスとは?
ストアパフォーマンスは、ストアクリエイターPro(※1)のトップページにある「評価・レビュー」メニューの中から「ストアパフォーマンス」のタブをクリックすることで確認することができます。
(※1:ストアクリエイターProとは、Yahoo!ショッピングでストアを運営する際に必要なさまざまな作業を行える運営ツールです。 ストアの店舗管理やデザインをはじめ、商品登録から購入後の発送連絡などを行えます。)
評価の基準となる項目名は「売上規模」「配送・発送」「キャンセル率」「商品レビュー」など全11種に分けられています。また項目名ごとに評価項目が用意されており、全評価項目の合計数は26項目です。たとえば「配送・発送」であれば「出荷の速さ」「出荷遅延率」「送料無料率」などの項目があり、ユーザーにとって使いやすい・利便性が高いストアほど高評価につながりやすくなっています。
ストアパフォーマンスを上げるメリット
ストアパフォーマンスの評価を上げる大きなメリットは、一定の評価基準をクリアすると「優良店」に認定されることです。優良店として認められると、Yahoo! ショッピング内で「ユーザー高評価店」のバッジが掲出されます。「ユーザー高評価店」のバッジが付いている店は、Yahoo! ショッピング利用ユーザーから信頼できるストアだと認められやすいです。買い物する際の安心感にもつながるため、新規ユーザーの獲得や売上増加、リピート率向上に期待ができます。
スコアパフォーマンスでは、配送・発送とキャンセル率、ストア評価をメインに各ストアのジャンルや売上規模などに応じて総合的に評価しています。スコアはリアルタイムで変動しており、優良店対象外だった店舗が、翌日から対象内になることもあるのです。
そのほかにも「評価に応じた広告優待の特典付与」や「月間ベストストア受賞条件に追加」されるなどが、ストアパフォーマンスを上げるメリットとして挙げられます。
今すぐできるストアパフォーマンスの改善方法
- ・売上規模
- ・配送・発送
- ・商品情報
- ・メール配信
- ・クーポン
それぞれ解説していきます。
売上規模
注文件数アップのためには新規ユーザー獲得や既存顧客のリピート率を向上させ、ストアへの訪問客数を増加させることが重要です。件数が多いほど評価アップに繋がるので、定期的にストアに訪れてもらえるような施策が有効となります。
取扱高を増やすためには売上高アップが課題となります。他ストアと差別化した施策をおこない自店の顧客満足度を高めていきましょう。
また、売上規模増加のためには「倍!倍!ストア」などのイベントへの参加や、アイテムマッチといった広告の活用を積極的に行うことも有効です。
配送・発送
具体的には、出荷の速さは注文から2日以内、出荷遅延率は3%未満が高評価のポイントとなります。自社内で改善が難しい場合は配送業務を代行してもらえるフルフィルメントサービスの活用も検討してみてください。
商品情報
たとえばプロダクトカテゴリは、正しく設定していないとYahoo!ショッピング内のカテゴリページや検索結果ページで商品が表示されません。カテゴリ・検索結果ページでの商品表示に大きく影響するので、最適なカテゴリを設定してプロダクトカテゴリ設定率を高めましょう。
メール配信
たとえば「ストアニュースレター実行頻度」の評価を上げたい場合は38日前から9日前の配信実績を4回以上にする必要があります。またここで気を付けておきたいのはメールのクリック率です。ただやみくもにメールを配信してもユーザーは読んでくれない可能性が高いです。 件名を工夫したり、クーポン付けたりして思わずクリックしたくなるような工夫を加えることがポイントとなります。
クーポン
クーポン利用率は、自ストアが発行したクーポンをユーザーに使用してもらうことで評価がアップします。具体的には「クーポン利用注文数 ÷ 注文数」といった式で計算され、クーポンを使用した注文数を20%以上獲得できれば上位評価となります。クーポンを有効に発行することで上位評価を狙っていきましょう。
ストアクリエイターproとは?
これを活用することによって、ユーザーは独自のオンラインストアを作成し、商品の登録や注文管理、顧客情報の一括管理などを行うことができます。また、豊富なデザインプレートやカスタマイズオプションも提供されており、自分のブランドに合わせたオリジナルストアを開設することができます。
ストアクリエイターproの活用方法
オンラインストアの構築
商品の登録と管理
注文の管理
支払い・配送方法の設定
マーケティング活動
レポートの分析
ストアクリエイターproを使用するための条件
Yahoo! JAPAN ID
Yahoo!ショップの契約
法人・個人事業主の登録
銀行口座の登録
上記の条件を満たしている場合、Yahoo!ショップ ストアクリエイターProを利用することができます。ただし、具体的な手続きや条件は、Yahoo!ショップの公式ウェブサイトやヘルプセンターで確認することをおすすめします。
そこでこの記事では、商品ページをより良くするために作成のポイントについて解説していきます。合わせてストア運営に便利なツール「B-Space」についてもご紹介していきますので、最後まで読んで是非参考にしてみてください。
商品ページ作成のポイント
では訪問したユーザーに商品を購入してもらうためには、どんな商品ページを作成すればいいのでしょうか。今回は作成のポイントとして以下の3つをご紹介します。
- ・商品画像のわかりやすさ
- ・商品詳細画像の説明
- ・商品名・キャッチコピー
商品画像のわかりやすさ
たとえば、商品説明やキャッチコピーと商品画像の印象が違うとユーザーが違和感を与えてしまいます。商品ページの文字と画像は相補的な関係にあるため、一貫性のあるイメージの画像を設定することが重要です。
商品詳細画像の説明
商品の画像が一枚のみだと商品の魅力や詳細が伝わりにくいため、メインとなる画像を補完する目的で設定されるのが商品詳細画像です。ユーザーが知りたい細かい部分やイメージ画像があると、安心して購入でき購買率アップにつながります。
詳細画像にはしっかり説明を添えることも重要です。細かい部分も多い詳細画像のみだとなにを伝えたいかが分かりにくいです。分かりやすい説明とユーザーが欲しいと思われる情報を記載するのがポイントです。
商品名・キャッチコピー
商品名やキャッチコピーは検索キーワード対策としても有効です。検索結果で表示されるように、検索関連キーワードを盛り込んでおくことで商品ページへの流入率アップにもつながります。
キャッチコピーはその商品の特徴や、商品を買ったらどんなメリットがあるのかを、短く分かりやすい言葉で表現するのがポイントです。ユーザーが思わずクリックしたくなるようなコピーにすると集客に期待ができます。
B-Spaceとは?
「賑やかさ・回遊率・売上」向上に寄与することを目的にしており、Yahoo!ショッピングを初めて使う方でもデザイン性の高い店舗サイトを手軽に作ることができます。また、Yahoo!ショッピングを利用しているユーザーの性別や年代といったそれぞれの属性に合わせて、おすすめしたい商品やバナーを効果的に表示できる点も特徴です。Yahoo!ショッピングの出店者や、出店を検討をしている事業者にとっては魅力的なツールとなっています。
B-Spaceの使い方
- ・上手にお店作りができない
- ・時間や人手が足りない
- ・来店数や購入率がわるい
上記のような悩みを解決・サポートしてくれるツールがB-Spaceです。Yahoo!ショッピング出店者なら誰でも利用することができ、規約の確認・同意と料金プランの選択だけでかんたんにはじめることができます。また申込みから一ヶ月は無料で使えるため初期費用も掛かりません。
B-Spaceで商品画像作成
GAZNを使った画像作成ではまず、制作したい画像のデザインやサイズをテンプレートから選択します。ストアの用途にあわせて豊富なテンプレート中から選んでいきましょう。
つぎのステップが加工です。テンプレートに沿ってテキストの入力や画像の配置をおこなっていきます。豊富な種類の写真やスタンプ、アイコンが無料で用意されており、切り抜き機能などを使用して自分がイメージする画像を誰でも作成することが可能です。
加工が終わったら、保存しダウンロードすると制作完了です。デザインを保存しておくと他バナーでも同じデザインを流用できるのでとても便利です。
B-Space各種サービス
・動く商品棚
・にぎわいタイムライン
・にぎわいバナー
ショッピングリサーチャー
具体的には用意されているアイコンをクリックすることで、価格の変動やランキングの推移を確認、料金シミュレーターでの利益計算、楽天市場などの他のサイトとの同商品の価格比較などに利用していきます。ショッピングリサーチャーには有料版もありますが、基本的な機能は無料版でも十分に使えるものとなっています。
※1:モノレートとはamazonで販売される商品の売れ行きや価格の推移、出品者数などを確認することができるツール
※2:クローバーサーチとは、amazonとそれ以外のネットショップの価格を比較することができるツール
ストアクリエイターPro
ストアクリエイターProで管理や登録、設定、確認ができるものとして以下のような項目があります。
- ・商品管理:商品情報の編集や商品データの追加
- ・商品データ登録:商品データベースの作成
- ・在庫管理:在庫情報の編集
- ・注文管理:注文内容の確認、ステータスの更新
- ・入金と請求のスケジュール確認
- ・お問い合わせ管理:お問い合わせへの対応、メール送信
- ・送料の設定:送料無料、都道府県別の送料の設定
- ・ストア情報の設定:会社情報、プライバシーポリシーの設定
- ・商品ページ編集:商品詳細説明の登録、個別商品設定
- ・販売管理機能:販売分析レポートの確認
記載したのは主要な項目の一部ですが、これ以外にも様々な機能を搭載しているためストアの運営をよりスムーズに進めることができます。
コメント