楽天市場に出店している方で、「どの広告を使えば良いのかわからない」と悩んでいる方はいませんか。楽天市場には、運用型広告・ディスプレイ広告・ニュース広告など豊富な種類があります。利益を最大化するためには、それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握したうえで、自社ストアにマッチした広告を選択することが大切です。
本記事では、楽天市場の広告の種類・選び方・成果を最大化するためのコツについて紹介します。
Contents
楽天市場における広告活用の重要性
そのような膨大な競合サイトがひしめき合っている楽天への出店は、以下の2点で問題が発生しやすくなります。
新規顧客の獲得
競合との差別化
楽天市場内の広告の種類
種類 | 内容 |
運用型広告 | ・RPP広告(検索連動型広告) ・クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告) ・楽天CPA広告(効果保証型広告) ・ターゲティングディスプレイ広告(TDA) ・おすすめニュース広告(店舗配信) ・おすすめニュース広告(楽天配信) |
ディスプレイ広告(楽天市場広告) | ・大型イベント広告 ・シーズナル広告 |
ニュース広告 | ・ニュース広告 |
それでは、それぞれの種類・内容について特徴・メリット・デメリットを紹介します。
運用型広告
特徴は、広告枠を買い取るわけではないため、競合の入札状況などで広告の掲載される場所が変動することです。そのため、よりパフォーマンスの高い場所に掲載されるためには、こまめな改善・調整が必要になります。
運用型広告のメリットは、広告費用が管理しやすく費用対効果を高めやすいことです。なぜなら、コンバージョン率の低い広告を停止したり、パフォーマンスの高い広告に予算を多く振り分けたり調整ができるためです。一方で、管理・運用するためにはスキル・経験が必要なことや、手間がかかることがデメリットです。
楽天の運用型広告には、以下の6つがあります。
- ●RPP広告(検索連動型広告)
- ●クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
- ●楽天CPA広告(効果保証型広告)
- ●ターゲティングディスプレイ広告
- ●おすすめニュース広告(店舗配信)
- ●おすすめニュース広告(楽天配信)
RPP広告(検索連動型広告)
RPP広告の特徴は、ユーザーが自発的に調べているキーワードにマッチした商品を告知できることです。そのため、購買意欲の高いユーザーの獲得に役立ちます。
RPP広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・5,000円から始められる ・検索結果の上位に表示される ・成果型報酬なので無駄にならない ・購買意欲の高いユーザーを集客できる |
・管理・運用に手間がかかる ・人気キーワードはクリック単価が高騰しやすい ・潜在顧客に訴求できない |
クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
クーポンアドバンス広告の費用は、クリックごとに発生する成果報酬型になります。RPP広告と同様に、クリック単価をいくらで入札するかによって広告費用が変動します。RPP広告と異なる点は、クーポンを活用することで訴求力を高めていることです。しかし、ストア側からすると、広告費用・割引費用の2つのコストが発生することになります。
クーポンアドバンス広告のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・購買意欲の高いユーザーに注目されやすい ・ログインユーザーにしか表示されないため、無駄なクリックを防げる |
・広告費用に加えて割引費用もストア側の負担となる ・管理・運用に手間がかかる |
楽天CPA広告(効果保証型広告)
楽天のCPA広告の掲載場所は、楽天市場の「ピックアップアイテム」や特集・イベントページ、メールマガジン、楽天グループサイトです。楽天市場以外にも掲載されることで、より幅広いユーザーに訴求できます。
注意点としては、広告費用は売り上げの20%であることです。広告費を20%かけても利益のある商品であれば、積極的に活用することで売り上げ・集客アップに役立つでしょう。
楽天のCPA広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・コンバージョンに対する成果報酬で安心 ・簡単に設定可能 |
・コンバージョンに対する成果報酬で安心 ・簡単に設定可能 |
ターゲティングディスプレイ広告(TDA)
ターゲティングディスプレイ広告の目的は、より多くのユーザーに自社サイトの商品・サービスのバナーを見てもらい認知度を高めることにあります。そのため、売り上げ・集客アップだけではなくブランディングにも役立つでしょう。
ターゲティングディスプレイ広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・セグメント設定で希望するターゲットに配信できる ・認知度を高められる ・バナーで訴求できる |
・一度入稿すると予算を使い切るまでバナー変更ができない ・途中で広告配信を止められない ・最低予算1,000,000円からなのでハードルが高い |
おすすめニュース広告(店舗配信)
店舗配信は7種類のキャンペーンがあり、それぞれでメールの原稿を設定できます。自社で思い描いたシナリオに合わせてメール内容・提案する商品を選べるのが特徴です。店舗配信の対象者は、自社ストアのメルマガ購読ユーザーなので主に購入者です。そのため、リピーター獲得に役立ちますが、新規顧客獲得には向いていません。
店舗配信のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・リピーター獲得に役立つ ・メールを設定すると、自動で配信される ・シナリオに合わせた内容・広告が可能になる ・バナーで訴求できる |
・配信数が限られる ・メールの原稿を作成・更新する必要がある |
おすすめニュース広告(楽天配信)
楽天配信は、店舗配信と同様に商品がクリックされると費用が発生するクリック課金型の広告です。楽天配信の特徴は、幅広い楽天ユーザーに訴求できることです。楽天会員ID数は1億2,700万を超えているため、新規顧客の獲得に有効な広告となります。
楽天配信のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・新規顧客の獲得に役立つ ・メール作成不要で手間がかからない ・幅広い楽天ユーザーに配信できる |
・競合サイトの商品と一緒に掲載される ・メールの配信先を選べない |
ディスプレイ広告(楽天市場広告)
ターゲティングディスプレイ広告は、セグメント設定により配信するターゲットを絞れますが、ディスプレイ広告はセグメント設定ができません。かわりに、特集ページや各ジャンルページの広告枠を買い取ることで、商品に興味のあるユーザーに訴求できます。
費用の相場は数万円からで、アクセス数が多く注目を集めやすい広告枠ほど高額になる傾向があります。
楽天のディスプレイ広告は、以下の2つです。
- ●大型イベント広告
- ●シーズナル広告
大型イベント広告
楽天ユーザーからも関心の高いイベントのため、通常よりも購買意欲の高いユーザーが集まりやすく、アクセス数も急増する傾向にあります。広告枠は数万円から固定の費用で購入できますが、「楽天スーパーセール」などの超大型イベントの特設ページに掲載するためには、200万円以上の費用が必要なこともあります。
大型イベント広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・集客力の大きいイベントに参加できる ・認知度を高められる ・費用が固定されているため安心 ・掲載期間中は競合に広告枠を奪われない |
・高額商品は不向き ・ターゲットを絞れない |
シーズナル広告
シーズナル広告の代表的なイベントには、「クリスマス」「正月」「新生活」「母の日」「父の日」などがあります。これらの特集ページに広告を出稿するため、大型イベント広告よりもターゲットを絞れることが特徴です。
シーズナル商品を多く取り扱っている店舗においては、シーズナル広告をうまく活用することで売り上げアップにつながるでしょう。
メリット | デメリット |
・シーズナル商品を訴求できる ・関連性の高い広告枠を購入することで、ターゲットに訴求できる |
・集客力の強い広告枠ほど費用が高くなる ・季節ごとの広告枠を確保するためにスケジュール管理が大変になる |
ニュース広告
「ニュース広告」と「おすすめニュース広告」の大きな違いは、広告費用にあります。「おすすめニュース広告」はクリックごとに費用が発生する成果報酬型の広告です。対して、「ニュース広告」は固定費用で広告を掲載できます。
ニュース広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・短期間で売り上げを伸ばせる可能性がある ・自社のメルマガ購読ユーザー以外に訴求できる ・費用が固定なので安心できる |
・アクセス数が伸びても売り上げにつながらないことがある |
目的に合った適切な楽天市場広告の選び方
新規出店のとき
売り上げを拡大したいとき
取扱商品が型番商品のとき
反対に非型番商品であれば、ディスプレイ広告などで視覚からユーザーに訴求する広告が向いています。
楽天市場の広告の成果最大化のためのコツ
目的に合わせた広告を利用すること
効果を検証すること
競合店舗をチェックすること
まとめ
- ●RPP広告(検索連動型広告)
- ●クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
- ●楽天CPA広告(効果保証型広告)
- ●ターゲティングディスプレイ広告
- ●おすすめニュース広告(店舗配信)
- ●おすすめニュース広告(楽天配信)
- ●大型イベント広告
- ●シーズナル広告
- ●ニュース広告
広告運用の際は、「目的に合わせた広告を利用すること」「効果を検証すること」「競合店舗をチェックすること」が成果を最大化するためのコツです。各広告のメリット・デメリットを把握したうえで、自社ストアの目的や商材に合わせた適切な広告を選択しましょう。
「楽天の広告にはいくつか種類があるけどどうやって使い分けるの」
「出店を考えているけど広告のノウハウがなく集客できるか不安」
上記のようなお悩みを抱えていませんか?
AmazonやYahoo!ショッピングに並び、国内大手のECサイトとして有名なのが楽天グループが提供する楽天市場です。圧倒的な集客力を誇ることから、ショップ運営をしている方の出店はもちろん、これから出店を考えている方も多いのではないでしょうか。楽天で出店するにあたり、広告を上手に活用することは集客面においてとても重要です。
そこでこの記事では楽天広告の種類や掲載費用について解説していきます。最後まで読んで是非参考にしてみてください。
楽天広告とは?
楽天広告を利用する最大のメリットが、楽天グループのデータを元にして掲載できる点です。楽天では1億以上(2022年12月時点)の楽天会員とそのIDに基づくオンライン・オフライン双方のデータを蓄積しています。楽天市場や楽天カード、楽天銀行など、グループが運営する70 以上の様々なサービスを元にしたデータ規模は日本最大級といっても過言ではありません。
また楽天グループでは、Eコマースや、フィンテックなどのサービスも運営しています。楽天ID に基づくユーザーデータはEコマースサービスの商品発送や決済に使用する情報であり、フィンテックサービスのデータは審査機関等により承認を得た情報です。検索等からの類推ではなく、ファクトデータや事実に基づいた情報を使える楽天ならではの広告だからこそ、費用対効果の高い広告配信に期待が持てるのです。
楽天広告の種類
- ・掲載系広告:ディスプレイ広告、大型イベント広告、シーズナル広告
- ・メルマガ配信広告:ニュース広告、おすすめニュース広告(店舗配信・楽天配信)
- ・成果報酬型広告:RPP広告(広告連動型広告)、クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)、楽天CPA広告(効果保障型広告)
それぞれの特徴を下記より解説していきます。
掲載系広告
たとえばディスプレイ広告は、楽天のトップページやジャンルトップページなどに掲載する広告で「継続的に広告を打って認知を拡大したい」「タイムセールやポイントをフックに購入を促したい」といった場合に向いています。
そのほか大型イベント広告では楽天スーパーセール等の大型イベントに合わせて売上拡大を狙う場合、シーズナル広告では母の日やクリスマスなどの季節のイベントで集客を向上させたい場合に使うと効果が期待できるでしょう。
メルマガ配信広告
メルマガ配信広告では楽天市場の保有する幅広い会員に向けて広く配信できるため、今までリーチできなかったユーザーの認知度向上に期待ができます。たとえば新聞の折り込み広告では新聞を購読しているユーザーに配布されます。性別や年代問わず幅広い層にアピールができるため短期的な集客力アップにもつながります。
デメリットとしては扱っている商品や広告掲載の仕方によっては多くの関心を引けず、思ったように集客・売上に結びつかない場合があります。
また「まだ自分のストアには訪れたことはないけれど同ジャンルに興味・関心が高いユーザー」を狙った配信も可能です。ターゲットが絞れている場合はより効果の高いメルマガ配信広告を掲載できます。
成果報酬型広告
成果報酬型広告にはPRP広告やクーポンアドバンス広告、CPA広告などの種類があります。たとえばPRP広告では、ユーザーの検索履歴から興味がありそうな商品を楽天市場のシステムが自動で選んでユーザーが見ているサイトに広告として表示します。ユーザーの関心が高い広告が表示されるのでユーザーのアクションに繋がりやすいのが特徴です。
楽天広告の掲載にかかる費用
・掲載系広告(ディスプレイ広告など)
・メルマガ配信広告
・成果報酬型広告
PRP広告 | クーポンアドバンス広告 | 楽天CPA広告 |
月予算5,000円~ 商品CPC10円~ キーワードCPC50円~ |
1クリック40円~ + 最低4%値引き費用 |
広告経由の売上高 × 20% |
まとめ
掲載系広告やメルマガ配信広告などさまざまな種類の広告がありますが、自ショップの目的を明確にし、費用対効果を意識することでより効果的な広告を配信していってみてください。
コメント